はじめましてkalikaliです。
初回に読んでみたのは、『世界中の億万長者がたどりつく「心」の授業』
思考法的な本を読むのは元々好きなので、タイトルを見て気付けばポチッとしていました。でもすごく面白かった。
読み返すことが苦手な私は、たいてい一回読んで終わりになってしまうのですが、この本に関しては定期的に読み返そうと思えるものでした。
一部というか、しっかりめにネタバレを含むので、ご注意ください。
1.全体まとめ
“自己中だめよ”
“ありのままが最強”
私はこういう事なのかなと感じました。タイトルには億万長者とありますが、内容は億万長者と言われる人達にも一般の人達にも悩みというものは共通してあるということ。
収入や立場の違いによる悩みの違いはあれど、人間の悩みは大体似たり寄ったり。万人に共通して言えるのは、自分の心の中の状態を見つめる習慣をつけて理想像を手放すこと。
幸せってモノや事やお金ではなく、自分の心の状態なんだよ。っていうことを伝えたい内容に感じました。
2.苦悩の状態の人がほとんど
物語はインドの東部にある「チェンナイ」という街にある、世界中から人が集まるスクール「ワンワールド」の指導者として認定されたNami Bardenさんと、彼女との共著者であるスクール受講者・河合克仁さんが書かれた本です。
「ワンワールド」は「心を学ぶ」ための学校。海外の大手企業の経営者・投資家・著名なカウンセラー・とある王家の一族・カリスマモデルなど、名実ともにトップクラスの人たちが、わざわざインドに出向き心を学ぶ場所。
成功者と呼ばれる人達が自ら進んで、もしくは周囲の勧めでしぶしぶ来たりと様々。ですが、5日間のプログラムを終えた最後日は皆一様にして晴れやかな気持ちになり、気付きを得て心を豊かにして自国へ帰るというもの。
そのメカニズムと授業の内容を紹介しています。
現代人の悩みや苦しみは、もの凄く広く世の中に浸透していて、千差万別。
ほとんどの人が他人との比較や劣等感を感じている。過去の出来事から脱却出来ていなかったり、未来の心配をしすぎて身動きがとれない状態になっていることも。
気付いていないだけで、人は自分の中にある感情や先入観・価値観にがんじがらめになっていて、それを基準に物事を判断している。
知らず苦悩の状態に陥り、どんなに名声を得ても、お金を手に入れても、自分の好きなことを一生懸命やっていたとしても、どこか薄靄のかかった心のフィルターを持ち続けている。
何をしていても。苦悩は人に付きまとってくる。
3.自分の内面を素直に見つめる
そういったネガティブな感情はどうして生まれてくるのか?
お金がないから?仕事が上手く行っていないから?この性別に生まれてしまったから?この時代この国に生まれてしまったから?
それらは「すべて自分の問題である」ということ。
どれだけ資産を得ようと、競争に勝とうと、有名になろうと、素晴らしい家族が出来ようと、自分自身の心を理解し、心が快適な状態を認識しなければ、真の満足感を得ることは出来ない。
本書ではあらゆる苦悩を解消する「心を整える4つのステップ」を紹介しています。
①自分が苦悩の状態であると気付き
②深層意識にある心の声にしっかりと耳を傾け
③悩みの本当の正体を特定し
④美しい心の状態で、正しい行動を選択していく
自己肯定感に繋がる話だと思います。
ここでいう④の美しい心というのは、条件付きの自己肯定感ではなく、ただあるがままで自分の存在を認めてあげるという状態。良いときも悪いときもフラットに、自分の感情を見つめ、感じる。
自分の心の機微をしっかり感じて見つめるといった感覚でしょうか。
それが出来れば、自然と薄靄が晴れていく感覚になり、正しい選択肢を選んでいけるということです。
過去でも未来でもなく「今この瞬間」に集中できるようになる。
目の前で起きている問題に対して、すべきことが直感的に浮かび、迷わず判断できる。そして行動に移せる。
「自分にとっての最善」を先入観や常識、人の意見などに惑わされず「自分はどうしたいか」を基準に行動できる。
確かに、自分で決めているようで実は世間体を気にしたり忖度することって日常に溢れていると私は感じています。
結果というものが選択と行動によるものと考えると、「常にベストな選択が出来る」と強いなぁと思いました。
“苦悩の状態にあると「自分中心」の意識が高まり、相手に意識が向かなくなり、衝動的な行動ばかりしてしまう。”
美しい心を取り戻した状態だと、自分も周りも大差なく、世の中すべての繋がりを感じ、関わり合い支えあっていることに気付けるようになる。
One Conscious(ワンコンシャス)の意識状態。
この状態だと人は自我に執着しすぎることなく、理想的なバランスを保った状態で自分の行動を選択できる。
自己中心的な考え方がやっぱり悪い影響を及ぼすのかなと感じました。
4.理想像を見付けて、手放す
ステップ中の③悩みの本当の正体を特定するというところが核心であり、難しい部分である。
それは悩みの正体というものは自分が「しがみついている理想像」であるため。「そうする(そう考える)のが当たり前」だと、疑いの余地なく感じていることの裏側に理想像が潜んでいる場合が多く、表面的な思考ではなかなかたどり着きづらいものだから。
理想を掲げたり目標を持つことは素晴らしい事だけど、理想像に必要以上にしがみついているときに、苦悩の状態に入ってしまう。
物理的に叶える事の出来ない理想にとらわれ、必要以上に抗うから苦しくなる。
苦悩の原因であるしがみついている理想像を手放す方法として、理想像を自分の言葉にした時の感覚を見てみれば良いとあります。
その瞬間「目から鱗」のような感覚になり、そんな理想像にしがみつくことへのバカバカしさに気付くことが出来る。
注意点としては、理想像は一つではない可能性があること。見つかるでしっくりくる言葉にしたり、感覚を見続ける事。
見付けてしまえば嘘のように靄が晴れていく感覚が訪れる。
5、意識的に生きる
心を美しい状態に戻すことは、すべてが「意識的に生きる」ことにつながる。無意識の力によって心が苦悩した状態でいるのではなく、「自分の意志」で、周りとの繋がりを感じ、「最善の選択をして行動をする」。
自分中心の意識にこだわるのではなく、大きな視点で世の中を見られるようになると、物事の本質がつかみやすくなり、意地を張って頑張るのではなく、自然と自分がしたい事の為に努力していける。
ここに繋げて行くことが心の授業で教わる事なのかと思いました。
全体通しての感想ですが、内容としては現代社会特有の悩みに関する部分も多いと思いました。ただ多くの人が同じような感覚にはなっているのではと思うので、自分らしさとか幸せについて考えることがある方は、手に取ってみても面白いのかなと感じます。
終わりに。
この本を私はコロナ禍の緊急事態宣言中に読みました。人生でこういった未曾有の出来事って実は初めてかもしれません。
家でじっと引きこもっている中で、本を読んだり、テレビを見ていると日本はやっぱり色んな意味で平和な部分が大きいと感じました。
同じウイルスが蔓延しているとあっても、世界規模で見ると全く違う状況にさらされる。日本レベルで見てもその時々の環境で違う境遇になる。
改めて、人間一人一人違うし、違って当たり前ということを実感しました。
皆それぞれ生きていく中で自分自身の生き方みたいなものを、改めて考えさせられるきっかけにはなったと思います。
面白かったです。
素直に生きたい。笑
上手くまとめられず乱文オンパレードですが、ここまで読んで頂きありがとうございます!私的解釈も盛りだくさんだと思いますが、ご容赦頂けると幸いです。
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